こんにちは。
本日ブログを担当します、看護師の中島です?
最近は朝と夜の寒暖差のある日が続いていますね。
これから夏にかけて台風もやってくるようになります。
そんな台風や天候・気圧が不安定な状態の時に、お膝の痛みが強くなることはないでしょうか
今回は簡単にその気象痛について、書かせて頂きます。
まだまだ十分な解明にはつながっていない部分ですが、いろいろと関連されると思われることは分かってきています。
元々気象要素(気圧・温度・湿度など)から影響を受けるものは「気象痛」と総称されてきましたが、その中でも特に天気が崩れる時に慢性痛が増強する、所謂「天気痛」がよく知られています。腰痛・頚部痛・片頭痛・関節リウマチなどが代表例ですね。
関節リウマチでは、関節の腫脹と圧痛の程度が気圧低下時に上昇することが明らかになっています。
ですが痛みのない人にとっては、天候が悪くても気圧が低くても、痛みが出てくるような事にはなりませんよね??
では、何が関係しているのでしょうか?
天気痛がある方の場合、天気の移り変わりによる気圧変化や、室内温度のちょっとした変化でさえもきっかけとなり痛みが強くなってしまいます。これは、気象要素に対する感受性の変化が関与しているそうです。
そして、その感受性の変化は、内耳の前庭という部分にセンサーが存在していると考えられています。
前庭は体の平衡(へいこう)感覚をつかさどる部分ですね。ここが刺激されるとめまいが起こるため、気象痛でもめまいが起こることもあります。
このセンサーが痛みのない方に比べて鋭敏に気圧変化や気候変化を捉えてしまうために、慢性痛が増強されてしまうのですね。
天候によって痛みが左右されてしまうと、日常生活にも大きなストレスを抱えてしまうため、少しでもその痛みを軽減できれば、今までよりも痛みに煩わされることなく生活できるようになります。
当院では、慢性的な変形性膝関節症による痛みに対して、自分の血液から血小板成分を濃縮して関節内へ投与するPRP-FD治療、自分の皮下脂肪から幹細胞を取り出し培養することで関節内に投与する培養幹細胞治療を行っています。
どちらも変形性膝関節症に対し、一定の効果を出す治療であり、痛みの改善につながる治療となっています。
天気痛に対してだけの効果としては不明な部分も多いですが、日常生活でのベースラインの痛みが軽減することで、天気痛が起こってもその際の痛みが軽くなっている方はいらっしゃいます!
是非、長年のひざの痛みでこまっている方は、今の状態の確認と診察だけでも結構ですので、一度当院のカウンセリングへお越しください?