皆様、こんにちは(^^)
名古屋ひざ関節症クリニックのブログをご覧いただきましてありがとうございます。
今回は人工膝関節の手術についてお話しいたします!
みなさまの治療選択の参考にしていただければ良いなと思います
人工膝関節置換術とは
人工膝関節置換術は進行した変形性膝関節症の代表的治療のひとつです。
損傷のあるお膝の関節の代わりに人工の素材で作られた関節に交換する手術です。
どんな手術をするの?
約10〜20cmほど膝を切開し、損傷した骨を削ったり形を整えたりしながら
インプラント(人工の器具)の関節を設置する手術です。
手術のメリットは?
・膝の痛みが良くなる
・膝の動きが良くなる
・膝の形が良くなる
などなどございます。
手術のデメリットは?
・入院期間
手術からリハビリを行い、約1ヶ月前後の入院期間が必要となります。
入院期間中は日常生活よりも活動量が少なくなってしまいますので、筋力の低下などのリスクもあります。
・感染症
発症件数は0.5%~約2%と低い確率ですが、手術をした膝が感染してしまうと入院して抗生剤を点滴して長期間の治療や、膝の中を洗浄する手術を受けることがあります。
また、持病によっては感染のリスクが高くなってしまう場合があります。
・血栓
エコノミークラス症候群と聞き覚えがある方も多いかと思います。
足を長時間動かさないと深部静脈血栓症という血管の中に血の塊ができてしまうことがあります。
それが血流にのって肺まで行き、肺の細い血管に詰まってしまうと命にも関わってしまいます。
そのため痛みがあっても手術の約2日後から車椅子や歩行器などを利用して活動していきます。
・人工関節の交換
人工関節を使っていくうちに磨耗したり、ゆるんだりすることがあります。
約10~15年で再手術をして交換することがあります。
・膝の動きに制限がある
正座やあぐらは人工関節の負担になってしまうので手術の後はできない可能性があります。
「こんなに手術って大変なの?!」と驚かれるかもしれません。
当院では膝の進行を遅らせることで、人工関節にしなくても生活できることを目指して、再生医療を行っております。
ご本人様の生活に合わせた治療法をお選びいただけるように、ご相談をお受けしております。
手術を提案されたけど不安がある方、いずれ手術になるのではと心配されている方は、ぜひいつでもご相談下さい